花粉症は、体内に異物が入り込むことにより生命維持に異常が訪れるのを防ぐ、「生体防御反応」によって引き起こされます。
花粉・塵やほこりなどが体内に侵入して鼻や喉の粘膜に付着すると、これら異物を追い出すための信号が脳に送られ、鼻水やくしゃみ、涙を大量に分泌します。
この時、脳へ信号を送るのがアレルゲン(花粉など生体防御反応を引き起こす物質)の侵入を察知した、各粘膜に存在する肥満細胞です。

花粉症を緩和する方法・対策は大きく分けて3つあります。
まずは、生活習慣や食生活を改めて体質改善をはかり、血行や代謝を高めて異物を跳ね返す頑丈な身体作りをする方法です。
次に、生体防御反応を示した際に脳に送られる信号を緩和する薬を服用して、過剰な分泌を抑える方法です。
そして、鼻水・くしゃみなど生体防御反応を引き起こす張本人である、アレルゲンが体内に入るのを防ぐ方法です。

花粉症対策は、これら3つの方法を組み合わせるのが最も症状を抑えることができる最善策となります。
中でも、最後に挙げた対策である「アレルゲン(花粉)」自体が身体の中に入ることを防ぐ方法の中で有効なもののひとつが、空気清浄機です。
花粉症シーズンに室内で空気清浄機を常に使用していれば、外出時以外はほとんどその症状を抑えることができます。

空気清浄機は、塵やほこり、ペットの毛などを吸い込むだけでなく、室内を舞う花粉も吸い込んでくれます。
室内に植物を栽培していなくても、外出先から帰った際に髪や衣服に付着した花粉が室内に持ち込まれて家中を舞うようになります。
空気清浄機を活用することで、外から持ち込まれた花粉もカットできます。

花粉症対策として空気清浄機を使用する上での注意したいポイントは、帰宅した際に家に入る前にしっかり花粉を落とすことです。
コートやセーターなどは特に入念に玄関前で払い、髪の毛にも付着していないか確かめるために払いましょう。
意外と盲点なのがバッグ・かばんで、こちらもしっかりと落としましょう。

置き場所にも注意?効果的な空気清浄機置き場とは

花粉症対策に効果的な空気清浄機ですが、よりその効果を大きくするためには「置く場所」にもこだわる必要があります。
先程も述べましたが、花粉が室内に持ち込まれるのは人の出入りがある玄関や、部屋の扉付近です。
空気清浄機の置く場所を、なるべく入口と対面になるように設置すると効果的です。

また、空気清浄機にも得手・不得手があり、地面(床面)や機器の死角となる場所の花粉やハウスダストを吸い込むことはできません。
花粉は重いため、すぐに床に落下してしまいます。
それらを吸い込むために効果的な方法が、「送風機能のある家電を併用する」というものです。
扇風機やエアコンの送風機能を利用して、室内の花粉を巻き上げて空気清浄機に吸い込ませれば、効果はさらに上がります。

さらに、掃除機を併用するというのも効果的です。
空気より重い花粉はすぐに床に落ちてしまうため、扇風機で巻き上げることが可能とはいえ、全てを回収するのは難しいのも事実です。
そこで、空気清浄機が取りこぼした分を掃除機によって補完します。
ほこりやダニなど、花粉症とはまた違う種類のアレルゲンであるハウスダストを殲滅させることで、花粉症の症状を緩和させることができます。

なお、現在販売されている空気清浄機には大抵「加湿機能」も付与されているため、こちらも利用するのも有効な手だてです。
加湿機能によって大気中を舞う花粉やハウスダストなどに湿気を持たせ、床に強制的に落下させて人が歩いても舞い上がらないようにする効果があります。
雨の日や梅雨のシーズンは、湿気によって花粉が舞いにくいため、花粉の症状が和らぎます。
そのメカニズムを応用して、加湿機能によって花粉の飛散を防ぎましょう。